【海外出産】タイで受けられる出生前診断について【種類・金額】(追記あり)
この記事ではバンコクで受けることができる出生前診断について書きたいと思います。
**日本では出生前診断を受けることについても物議が醸されていますが、それに関してはこの記事で言及するつもりはありません。以下では出生前診断の種類の説明がメインとなるので、これに興味があり、受ける意思のある人のみお読みください。出生前診断の良し悪しについてのご意見、中傷はご遠慮ください。**
はじめに(日本の場合)
私は第一子(日本で出産)のとき出生前診断を受けませんでした。
理由は色々ありますが、日本のクリニックにて一通り検査の説明を受けたとき
「この検査って、する意味あるの・・・?」
と正直なところ思ってしまったというのが大きいです。
どうせ受けるならもっとはっきり出る診断を受けたい、と。
しかし、日本の病院で受けることができる出生前診断はかなり限られていました。(当時)
日本でメジャーな出生前診断は、妊娠中期(15〜16週)で行われる母体血清マーカー(クアトロテスト/トリプルマーカーテスト)か、初期(12週前後)に行われる胎児スクリーニング(または胎児ドッグ)で、これらでダウン症の可能性が高くみられたら羊水検査を受けるという流れがほとんどです。
私がなぜ「する意味」を疑ったか?というと
●クアトロテストは確率を出すだけで確定診断ではない。しかも誤差あり。精度も高くない(75%)という不安要素多め・・・。そもそも私は年齢別の確率表を見てもピンとこなくて(だってどんなに確率が低くてもなるときはなるんでしょ、としか言えないし・・)、テスト結果をみたところで私自身がそれをどう消化できるかわからなかったこと。
●胎児スクリーニングはなんだかんだ目視のみである。通常のエコーと器械は変わらず、じっくり時間をかけて視るだけ・・・。(スクリーニングする医者はもちろん専門の勉強をしているのだろうけれど。)また、通常の妊婦健診でも首の後ろのむくみが見えた場合は指摘してくれるケースもある。(←尚更、別途お金を払ってのNTチェックの意味?と思った)
●羊水検査は精度の高い検査であるけれども高額であり、またお腹に針を刺すのでリスクがゼロではない。(そして、ネットで検索すると函館の羊水検査の結果に対しての慰謝料の裁判がやたらと出てくる・・・怖い、、)
当時私が通っていた東京のクリニックでは胎児スクリーニングのみの扱いでした。その日に結果が出るし、初期に判定することでその後の行動について選択肢の幅を持てるというメリットがあるのでしょう。(クアトロテストは血液検査なので結果が出るまで約2週間かかります)ですが、私は上記の理由で受けることをしませんでした。
ごく一部のクリニックでは99%精度である絨毛検査(白か黒かの結果が出る)や初期の血清マーカーテストもあるみたいですが、少なくとも東京都心に住んでいた当時、どこでそれが受けられるかも、よもやそんなテストがあったことすら知らなかったです。
ましてや、NIPTなんて全く知らなかったよ・・・。。
タイで行われる出生前診断
第二子を授かって以降調べていくうちに、日本で2年前に私が説明受けた出生前診断と、バンコクもとい欧州やアメリカで受けられている出生前診断とは内容が違うことがわかってきました。
主に、初期血清マーカーテスト+エコー または NIPT(新型出生前診断)の2つが主流のようです。あと、羊水検査。でもその前にこの2つで確率を見て、必要となったら羊水検査という流れになります。でもこの2つの精度が結構高いので針を刺す前に判断することができます。
初期血清マーカーテストとエコー
血清マーカーテスト自体は日本にもありますが、それをする時期が日本と比べて早く、しかも2回します。このタイプのテストの正式名称が不明なのですが、11〜12週で勧められ、血液検査が2回(2週間または4週間おき)あり、価格帯が5,000〜10000バーツくらいのものはこのタイプと思われます。なお、エコーで念入りに首の後ろのむくみも確認するのでコンバインテストとも呼ばれるようです。
このテストは費用的にも安いので、35歳未満の方ならこちらを受ける方が多いようです。94%くらいの確率でわかるそう。(先生によっては99%だとか?)欧米で公費負担でできる出生前診断もこれのようです。
ここまで説明を受けて思ったのは・・・なんでこれ日本で普及してないんでしょうかね??血清マーカーもエコーも日本にあるし、組み合わせるだけじゃん・・・。。
スクンビット病院では2回の検査代あわせて6,000バーツでした。
もしタイで出生前診断を検討されていて、高額なのは困る!という方には一番いいかも!
NIPT(新型出生前診断)
こちらもジャンルとしては血液検査なのですが、遺伝子検査になるので99%の精度で白か黒に近いかが出ます。黒に近いと判断された場合はこの後羊水検査をして確定診断となります。
この検査のいいところは、血清マーカーのようなゆるい確率でなく10桁分の1まで確率を出すので、Low riskだった場合は99%安心していいよということになります。(とはいえ、わかるのはトリソミー21、18、13のみですが)あと性別もわかります!
日本でもNIPTを扱うクリニックが一部ありますが、年齢が35歳以上、夫婦揃ってのカウンセリング必須、費用は20万円以上など条件が厳しいです。(安易な堕胎を防ぐためと言われているそうですが、じゃぁほかの出生前診断はなんなんでしょう・・羊水検査も同じじゃないか?)
タイでは(金さえ出せば)制限はありません。
タイで受ける場合の費用は病院と使う検査薬によります。
ざっくりと先生から聞いた情報によるとNIPTは以下の5種類くらいあるみたいです。
Panorama test 58,000バーツ?(13・18・21トリソミー、性別判定)
NIFTY Focus test 15,000バーツ (13・18・21トリソミー、性別判定)
NIFTY test 価格不明(23トリソミー?のみ)
NIPT(Qualify) 20,600バーツ(NIFTYより高かったのでもはや詳細聞かず・・・)
NIPT(Verify) 28,200バーツ(同上)
※価格はスクンビット病院のものです
資料をもらったわけでなく口頭とメモ情報なので間違っていたらすみません。
パノラマテストはアメリカへ送る必要があり、結果に2週間要するとのこと。にしても、58,000バーツって高すぎない??日本と変わらない、、、(価格間違っていたかも?)
先生の一押しはNIFTY Focus。これは性別含めPanoramaと同じ項目がわかるもので、10日で結果がわかりますとのこと。ネットで検索したら香港の検査なのね。NIFTYはもう一つランク下のものがあるみたいですが、これはわかる項目が少ないようです。
あとはNIPT Qualify、VerifyがありましたがQualifyはタイ国内で検査結果がわかるみたいです。つまり急いでいるときはこれがいいのかな。あと、Verifyの方がわかる項目数が多いぽかったです。
個人的には、価格面でも知名度でもNIFTY Focusが一番良さそうだなと思いました。
サミティベやバムルンでNIPTを受けた人のブログなどを見ていると3万バーツ前後が多かったのですが、これらの中のどれかなのかな?
ちなみに価格としてはIVFセンターが一番安い?という噂も・・・・!大手病院よりコストカットされているのかも。
血を抜くだけなので、ピンポイントで検査だけ受けたいならそこにいくのもありですね。
私はタイミング的に初期血清マーカーテストに間に合わない週に入っていたため、先生おすすめのNIFTY Focusを選択しました。間に合っていたら初期血清マーカー+エコーの方にしたかもしれません。安いですし、胎児スクリーニングでは丁寧に体のパーツなども診てくれるようだし。
でもNIFTY Focusも14週までくらいしか受けれないみたいだったので、検討中の方はお急ぎを!
ちなみに、スクンビット病院では3つ目の選択肢としてクアトロテストもできると言われました。16週すぎてしまっていたらこれになりますね。
でも、14週間近の私に先生は「今受けるならNIFTY Focusが一番いいね。クアトロテストは精度も低いしオススメしないよ」とはっきり言われました・・・。
その低い精度の検査を堂々とやっている日本って・・・。。。
以上、つらつらと書きましたが、あくまで私が見つけた情報でしかなく、英語力の問題で間違っている可能性もあるので、受診の際はご自身でもお確かめくださいね。