海外で子育てしながら考えごと

バンコクで1歳児子育て中

子どもの寝かしつけで手こずったり、夜泣きで悩んでいる人へ

新米ママなりにも育児をしながらたびたび思うことがあります。

 

赤ちゃん、というか子どもの「眠り」について。

 

赤ちゃんがまだ小さいころは夜泣きが大変、という言葉をよく耳にしていました。

また、1歳をすぎてからも夜寝る時間が決まらないとか、寝かしつけが大変で添い寝をしながら自分も寝るからやることが捗らないとか、「眠り」についての話題はよくあります。

私の子は今1歳なのですが、0歳後半くらいからママ友の間でも

おっぱいを卒業したいけど夜は授乳しながらじゃないと寝れない

まだ夜中に2~3度目が覚めてぐずる

どうやって寝かしつけている?部屋をわけて一人で寝せるトレーニングやってる?

という話はよく出ています。

 

ねんねトレーニングという言葉もありますが、ジーナ式やトレイシー・ホッグなど、今の時代なんでもハウツーがあるんですよね。それらを取り入れている人も多いと思います。

 

幸いにもうちの子は手のかからない子で、生後2か月には夜通し寝るようになり、今も寝かしつけで悩むことはあまりありません。一人でベビーベッドで寝ています。

 

で、周りがこういった話題をするたびに、とある質問をしたくなります。

 「あなたは夜すぐに眠れるタイプなの?」

 

私は、「眠りの不得手」は遺伝なんじゃないかと思っています。

 

私自身は寝つきが大変に悪いです。布団の中で1~2時間寝れずにゴロゴロすることもあります。そして朝にも弱い。

私の父も同じく不眠症気味で、かなりの夜型です。でも私の母は布団に入って5秒で寝れるタイプでした。

私の夫はさすがに5秒ではないけど私よりは入眠が早いです。

 

私の子はきっと夫似か、私の母の隔世遺伝でしょう。

もし第二子ができたら、私に似てなかなか寝れない子になるかもしれません。

 

でもそれはきっと仕方ないんです。人よりも副交感神経が敏感だったり、ちょっとした物音で目が覚めたりする体質なんです。一種の神経症です。

でもこういった人も睡眠時間は他の人と同じく必要なので、入眠が遅くて朝に支障が出る、というのも神経症の一症状なわけです。

そんなに寝なくても大丈夫という人がいますがそれはまた別の体質です。

 

そして私は、こういう隠れ神経症の人はたくさんいると思っています。

眠り方については仲の良い友達にもそこまで聞く話ではないし、正直過去に付き合った男の人や一緒に住む夫くらいしか他人の入眠データがありません。

なので自分の眠りについてあまり気にしたことがない人は多いかもしれませんが、もしかしたらちゃんと治療が必要かもしれないです。

 

夜なかなか寝れない、というと、メラトニンを出すように体内時計を・・・と言われがちですが、もしかしたら神経を休めるような働きかけのほうが効く人もいるかもしれません。

交感神経・副交感神経を刺激する方法は、メジャーなものにヨガがありますが、一度自分のことが知りたいと思ったら神経外科に行ってみるのも手だと思っています。

 

話を戻しますが、子供の眠りについて話しているお母さんを見てふと、この人は夜遅くラインが返ってくるよなぁ・・・まずは自分の眠りを考えてみたらどうかな・・と思ったりします。

 

逆に言うと、保育園に通ったりする前だったら、長い人生で朝決まった時間に起きなくていい時期なんて今しかないんだから・・・その子の好きな時間に寝かせてあげたらいいじゃないかな、というのが私の考えです。

  

ちなみに私は生後6か月以降はまったく昼寝をしなかったそうです。赤ちゃんの頃は逆に昼間寝ないから夜寝れてたんでしょう。

でもそのうち昼寝が不要な年齢になってからというもの、寝つきの良すぎる母に厳しくしつけられたので、小学生の間は21時には寝かせられて毎日布団に入って2時間はゴロゴロしていました。そして、早く眠れたとしても夜中に何度も起きていました。まだ体が寝たいと思っていない時間に無理やり布団に入る日々は子供ながらにストレスだったんだと思います。

でも子供なので「なんでお母さんは寝られるのに私は眠れないんだろう。私はダメな子」と悲しく思っていました。

眠りが遅いのは運動不足だ、とどこかから耳にした私は、中学以降は激しい運動部に入りました。でも全然眠れなかった。

 

今思えば、お母さんじゃなくてお父さんと同じスケジュールにさせてくれたらよかったのに・・と思います。体質が似ている人と一緒の生活リズムを作ったほうが話が早かったと思います。でも、お母さんは「夜遅くまで起きているのは悪い子」という価値観をもっていたので、私を追い詰めました。

 

眠りについて悩んでいるお母さんには、一度自分や周りの大人の眠りについても振り返ってみてほしいです。

あなたの子は、そういう大人たちから産まれてきているので、何かしら似たパターンの人がいるかもしれません。

 

そしてそもそも、子どもの寝る時間にはそこまで過敏にならなくてもいいんじゃないかなと思うんです。

人間、本当に疲れていたら、ぐっすり寝ますから。

朝起きれないというのも、眠る時間を確保するための体のサインなのかもしれません。

 

それでも生活リズムを・・・と言うのであれば、交感神経を上手に扱えるような工夫が必要かと思います。普段の姿勢やストレッチ、さらにはストレスも関係するかもしれません。

まずは朝日を浴びて、というのは私はあまり信じていません。だって、朝曇りだったらどうしますか?太陽の陽が大事なんだとしたら、夏と冬で時間変えようよ。北海道と沖縄では時間変えようよ。それに、そもそも意識しなくても朝日浴びてます。すでに実行済みですから。それでも寝れませんから。

不眠の原因はもしかしたらもっと深いところにあって、その一つは遺伝なのではないかな、というのが私の考えです。

 

また、ママさんの中には、外遊びをたくさんして疲れさせて夜ぐっすり眠らせるという方法を取っている人も多いと思います。そして、それが上手く行っているからと、眠りで悩んでいるママさんにこの方法を教えたりしています。

強制的に疲れて寝るのであながち間違いではない方法だとは思いますが、私はそれと眠りのリズムはあまり関係がないと思うんです。

私自身の経験からも、運動して疲れさせて寝る、がクセになると、運動しなかった日はもっと目がギンギンになって逆効果でした。

 

本来眠りとは、リラックスした状態で心が安定して、安らかな気持ちの身体の時に自然と訪れるものだと思っていて、それが熟睡できる正しい眠りだと思います。

なので、やっぱり神経系を上手に休めないと、メラトニンが浸透していかない気がするんです。

 

アメリカでは子供でも飲める睡眠薬があるれています、眠りが浅い人はまず自分が薬を飲んでもいいかもしれませんよ。

子供の寝かしつけはそのあとにゆっくり考えてもいいのかもしれません。

 

以上、新米ママのぼやきでした。