海外で子育てしながら考えごと

バンコクで1歳児子育て中

出産してみて感じたこと① 産前と産後、どっちが鬱?

だいぶ間があいてますが、、、先日子を産みました。

産む前と後で思ったことが色々あるので記録しておこうと思います。

 

妊娠期より産後の方が幸せ(0ヶ月現在)

 

ほとんどの人が逆だと思います。妊娠期は、産んだ後は大変よ〜ととにかく言われました。産む前の今がゆっくりできる最後の時期なんだからと。

また、妊婦の時は周りから気遣ってもらえるけど、子連れ母に対する世間の目は冷たいよ、とか。

産後うつという言葉もだいぶメジャーになったし、産後に離婚にいたるケースも多いといいますね。

 

ですが、私の場合は産後のほうが気持ちも楽だしはるかに幸せ。まだ新生児だからなのか、少なくとも今のところは。

オキシトシンとプロラクチンの影響でしょうか?心穏やかに過ごしています。

 

妊娠してた時の方が辛かったしはるかにストレスたまってました。

 

まず大きな理由として、やり遂げた感(結果を出した感)があり、我が子の顔が見えるので周りにも堂々と報告できるし、周りからの祝福・激励も素直に受け入れられる。

 

妊娠期って、結局まだ産まれてないので道半ばというか宙ぶらりんな気持ちなんですよね…。

これから産まれてくる我が子はどんな顔だろう?目が見えて耳が聞こえるだろうか?アレルギーもってたらどうしよう?と期待と不安がいり混じってソワソワ、まだ安心できないという気持ち。

 

でも産まれた後は、これが我が子だ!と受け入れられるし、受け入れるしかないので、堂々と事実を報告するのです。産まれました、と。

 

それが、白黒はっきりしないことがストレスに感じる私の性格からすると、妊婦の時期の方が不安定だったなと思います。

 

次に2つめ。産後は育児を誰かに代わってほしいときにハイッと手渡せるけど、妊婦は変わってもらえない。10か月の間1人で体調管理するのは孤独である。

 

この孤独というのはキーワードかもしれません。産後も親や夫の協力を得られない人は孤独を感じるだろうし、ワンオペ育児に追われると追い詰められてしまうと思う。

 

妊婦の間は、職場に同じような立場の人がいないと孤独だったし、妊娠する前にほぼ病気と無縁な生活をしていた私は、こんなにも自分の体が調子狂うのか、とお腹の胎児に左右される生活に戸惑いを感じてました。

 

妊娠後期になるとお腹も重く、貧血気味で歩いてもすぐ息切れしたり、電車に乗っても席を譲ってもらえないとイライラしたり…

 

かなり小さいことでも(たとえば両手を高くあげる仕草はへその緒が絡まると言われているので、家事で高いところのものが取れないので毎回旦那を呼ぶとか)、毎日繰り返されるとそれがストレスになって、あー早く妊婦やめたい、と思う。

 

産休に入って日中ひとりで家にいると、働いてる人からは「楽してそう」という目で見られる。

 

そういうのが「妊娠している人以外と共有できない気持ち」となり、孤独につながっていました。

妊婦同士で愚痴を言い合ったり励ましあったりはできても、それでもやもやした気持ちがすべて解消するわけではありませんでした。

きっと、妊婦じゃない周りの人にこそわかってほしかったんだと思います。

 

でも産後は、「赤ちゃんの世話が大変で…」というと全てを言わなくても周りは悟ってくれます。

子育ては大変、苦しい、ノイローゼになるという最近のメディアのプロパガンダのおかげでしょうか。

 

うちは旦那さんにも育児をしてもらってますが、なかなか寝てくれず泣き止まない新生児を相手に思考錯誤して2人でグッタリ…というのも、ひとりじゃないだけマシです。

誰かと共有できると思うことはこんなにも気持ちを楽にしてくれるんですね。

 

もちろん、それ以上に我が子が誕生してくれたという喜びで毎日幸せなのですが。

 

ともあれ、赤ちゃんとの生活はまだまだ始まったばかりなので、また思うことがあれば②以降に綴っていきたいと思います。